線香立てをご紹介します。いずれも昔の物です。
上の二枚の作品は、いずれも瀬戸の線香立てです。一枚目は線彫りに飴、青を差した黄瀬戸、二枚目はシャープに彫りを入れた黄瀬戸です。昔の物と言っても、それほど昔の物ではありませんが、今は作られていないでしょう。簡素ですが、味のある作品で、今でも作ってもらいたいと思います。
線香立ては、仏壇のある家には必ずある物ですが、おそらく民芸に興味のある方のお宅でも仏具屋で購入した味も素っ気もない線香立てを使っているのではないかと思います。せっかくの趣味ですから、気に入った線香立てに代えて見ては如何でしょうか。そうすれば、上の二枚の写真のような線香立ても需要を取り戻し、より味わいのある作品が出現するかもしれません。
素朴な線香立てだけでは、物足りない向きには下の二枚の作品をご紹介します。
一枚目は龍門司の三彩流し、二枚目は瀬戸(民芸館では万古と紹介しています)の赤絵の作品です。このような華やかな線香立てで仏壇を飾るのも生活に潤いをもたらすと思いますが、いかがでしょうか。
手仕事フォーラム 横山正夫 |