瀬戸の意匠
「昔の物、今の物」でも、その(11)で線香立てを、その(20)で行燈皿をご紹介しました。もともと瀬戸は日本における焼き物の原点と言えるほどの窯であり、営々と日常使いの美しい品物を作り続けてきた窯です。その絵付けの大胆さ、形態の美しさは現代の意匠を凌ぐものがあります。すでにご紹介した線香立てや行燈皿もそうですが、単純な釉薬に鉄絵だけでよくもここまで美しい物が出来るのかと感心します。
この美しい瀬戸の陶器が現代に続いていないことが残念でなりません。手仕事フォーラムの中でも瀬戸の陶器の再興をはかる努力をされていますので、その成果を期待しています。
従って、ここでは、昔の物だけとなりますが、瀬戸で有名な石皿、行燈皿以外の美しい意匠の作品をお見せして、私の思いをお汲み頂きたいと思います。
瀬戸掛分皿
瀬戸丸紋皿
瀬戸菊絵角皿
手仕事フォーラム 横山正夫 |