いずれも伊万里の皿です。
一枚目は初期伊万里と言われる西暦1640〜50年頃の皿です。
二枚目は西暦1700年以降の皿です。
そして、三枚目は現代の皿です。いずれも味わい深い皿です。
一枚目の皿は生掛け(素焼きをせずに呉州で絵付けをし、釉薬を掛けて焼成したもの)、二枚目と三枚目は、素焼きをしてから焼成した物です。そのため、一枚目は磁器でありながら、どこか茫洋とした暖かさを感じ、二枚目と三枚目は磁器のキリッと締まった様子を感じます。
伊万里磁器は初期伊万里から約400年に渡り磁器を生産し続けています。磁器の白い肌と呉州の青は人に爽やかな印象を与えるのでしょうか。今後とも昔の物に優るとも劣らない物が生まれることを願ってやみません。
手仕事フォーラム 横山正夫 |